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ハラスメントを受けないために普段からできる予防策は?

あきらめないで!ハラスメント外部相談窓口
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普段からできる予防策

ハラスメントを受けた時、上司や先輩、同僚に相談したことがあると思います。ですが、「我慢すればそのうち終わる」「慣れれば気にならなくなるよ」といったその場しのぎの回答が返ってくることが多く、解決には至りません。ではハラスメントを回避、予防するにはどうすればいいのでしょうか?

普段からできる予防策

我慢しない

ハラスメントを受けないためには、「我慢しない」ことが大切です。利用者は施設からするとお客様なので、機嫌を損ねないように我慢しがちです。ですが、我慢することでハラスメントが表面化されなくなるので、長期間に渡って続いてしまう可能性も……。ハラスメントを受けたらこれまでのように我慢して受け流すのではなく、「嫌だ」「やめてほしい」とはっきりと意思表示することが大切ですよ。

方法を見直す

日頃のコミュニケーションやケアの方法を利用者と一緒に見直すこともハラスメントの予防になりますよ。
利用者の自尊心を傷つけるような発言やがっかりさせるような発言をしていないか、利用者がバカにされたと感じるような言葉を使っていないか、利用者のケアに正しく対応できているかなどを見直してみてください。
厚生労働省では介護職向けに「介護現場におけるハラスメントに関する職員研修」と題した動画をYouTubeにアップしています。動画では、サービス提供の前後に確認すべきチェックポイントや、ハラスメントが発生した際の対応方法などが紹介されています。動画を参考にコミュニケーションやケアの方法を思い返してみてくださいね。
また、介護のコミュニケーションを高めるために介護コミュニケーションアドバイザーの資格を取得するのもおすすめ。詳細は以下からチェックしてみてくださいね。

自分でできる防衛策

ハラスメントを受けないために、自衛することも大切です。
ハラスメントの加害者は優越感に浸りたいという心理であることが多いので、自信がない人やおどおどして弱気な人をターゲットにする傾向があります。ターゲットにならないように、背筋を伸ばして堂々と自信があるように振る舞いましょう。それに、背筋を伸ばすことで前向きな気持ちになれます。
また、断るスキルを身につけることも大切です。完全に断るのが難しいのであれば、部分的に断ることから始めてみてください。例えば、「この仕事をすぐにやって」と言われたとします。黙っていいなりになっていると相手が助長してさらにエスカレートしてしまう可能性があるので、「今は急ぎの仕事があるので、午後からやりますね」というように、断る言葉を入れて伝えましょう。少しずつ断るスキルを身につけていくことで、嫌なことは嫌だとはっきり言えるようになります。
また、これまで以上に仕事のスキルを高める努力をすることも大切ですよ。仕事のスキルが上がれば周囲から認められるようになるので、ハラスメントの対象になりにくくなりますし、ハラスメントが横行している職場から脱出もしやすくなります。